コロナ禍で、休校になる学校が増えた。その時、オランダでは混乱が少なかった。何故か。
子供が自ら学習計画を立てて、その通りの時間割で過ごすことができたから。つまり、自らの計画を立てて進めたのだ。
実際に教室でやってみると気づきがある。まずは、思ったよりもハードだという点。一律にやることを揃えていないので、教師側は子どもの進歩状況を把握することが難しい。国語をやっている子もいれば、算数の子もいる。個別でバラバラのことをして動く集団となっている。だが、子どもたち自身は、やりたいことをやれるモチベーションや、選べる心地よさはありそう。教員の新しいスキルが必要になってきそうだが、子どもたちを主語にして、いかにコミットしていくのか。しんどいからやらない、ではなく子どもの学びを優先的に考え、学びが高まっているのならばそこに合わせていくのが筋だとは思う。
他には、子供たちは思ったよりもやり切れるということ。自分の決めたことだからだろうか。しっかり、4時間目まで走り切ることはできた。多少、遊びの方に偏ってしまう子もいる。けん玉を、やりたい学びに置いて、かつかつ教室でやっていた。
だが、それも学びである。うまくいかなかった、遊びすぎてしまった。これも、自己調整の力量だ。そこを失敗して、取り組めるようになる。朝から1日を意識的に始められる習慣。ここが大切である。
実際に休校が始まって、子どもたちはどうだろうか。結構家庭に負担をかけているかもしれない。そこに伴走という形でやり添える大人が、我々の存在意義だろう。
子ども達にコントローラーを手渡す。ただ、そこから先は自分の歩みのスピードで、歩いてみる。オンラインがはじまったら、どれぐらい歩けたか、励ましながら共に調整していきたい。
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