自分で決めることを積み重ねる

学校が休校になり、オンラインでの朝の会が始まった。以前から、オンライン授業は行っていたので、Zoomでの操作性は子ども達もばっちり。無事に、全員が集合することができた。

まずは、計画表に自分の計画が書かれているかの確認。ほとんどの子は書いている。よしよし。

けど、何人かはまだ書かれていなかったり、「Zoom授業」と書いている子も。ここは自分の説明不足。みんなとやるZoomでも、自分の計画を立ててもらうように声をかける。

とりあえずスタートするものの、何人かは空を見つめる、鉛筆が動いていない、読書をしたがる、など何人か気になる子がいる。読書に関しては、朝のいつもの習慣から鑑みると、自然に湧き出る気持ちだよなあ。納得できる。

「できれば、机に向かって勉強できるものを始めてみて。」

この声掛けをしてみる。読書でも構わないが、この場で出されている自分の課題を進めることも体験して欲しい。

空を見つめる子に「大丈夫?今から何する?」と聞いていく。あくまで自分で決められるように、引き出すように、やりたいことがあふれ出すように、ファシリテーションしていく。

一緒に、具体的にゴールを決める。

「今から30回は読んでみよう。では、スタート」こうやって、自分で決めていく作業、そして達成できたかを振り返っていく。鉛筆が止まっていた子も、少しずつ自分で決めさせること、選択肢を与えながら決めていくことで自分がやることを認識してきたみたいだ。

元麹町中学校長の工藤勇一氏は、

「子ども自身が自己肯定感をもつようになるには、どれだけ褒められたかじゃなく、どれだけ自己決定をしたかが大事です。自己決定を積み重ねる中でこそ、自分で自分を褒めることができる人に成長するのだと思います。」と語る。

また、風越学園校長の岩瀬直樹氏は、

「自分は大事にされていると実感すること、徹底的に自分で決める体験を積み重ねること、学ぶのが楽しいと実感していること。この3つがあれば、あとは何とかなる」と語る。

二人に共通することは、「自分で決める体験が、自分を作る」ということ。オランダのブロックアワーにも、大きく関係することだろう。毎日、自分で決める体験や学びの手法があり、そしてそれを振り返って自分の力を実感する。そこには、自分の能力を可視化してくれる大人がいる。そこで子どもたちは、「自ら学ぶ楽しさ」を実感する。

毎日、ブロックアワーにしてみたが、このパワーはどのように表れてくるのか。途中でだれていくのか、はたまた・・・先人からも学びつつ、リアルな子どもたちの表情も気にしながら、画面越しに今日も繋がっていく。

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