高学年って面白い

高学年を担任し始めて、1週間が経った。はじめの、「反応が怖いなあ。薄いなあ」という気持ちも無くなり、だんだんとコミュニケーションをとりつつある。縦の関係が出来始めたといったところか。

驚くことに、まず揉め事が少ない。それは、人数が少ないからか。関係性が良いからか。子どもたちの対人関係スキルが良いからか。

そして、生活の基本的ルールが定着している。それが大きい。何かこちらが指示をする前に終わってしまう。5年生のすごさを実感している。また、こちらが何か指導を入れても、素直に聞いてくれるのも大きい。どうしたらそれが継続でき、より上向きになるのか。

ある子がジャーナルに「もっと仲良くなって、良いクラスになると思う」と書いてくれた。そのことが本当にうれしい。この一週間の期待が、一年間を貫く。こう思ってくれて、言語化してくれた子がいる。それだけでも、学級開きは成功なんじゃないか。でも、ここでピークにはしたくない。コミュニティとして、チームとしてどう高めていくかだ。

ふり返ると、絵本の実践はとてもいい。ジャーナルにも、「先生の読み聞かせ、楽しみにしています!」と声が上がっており、親和性が高そう。「フォルカー先生」で始めたから、何だか難しそうと思われたかもしれない。けど、楽しみにしてくれている様子もある。そして、「喋ったことがない人と座ってみて」の声掛けで、すっと混ざれるのも素敵だ。そうして、たくさん「関係のつなぎ直し」を行う。集まったときに、セブンじゃんけんを取り入れてもよさそう?「なんか話しちゃった」を目指すには、積み重ねからな気がする。

国語の授業に関しては、ゆっくりとモジュール形式で行っている。15分、カタカナからのテスト。1,2年生の漢字も間違えている子がいる。定着させるために、重ねていく。国語開きは、国語の勉強のコツとして

1、人と比べない。自分と比べる

2、自分の考えを持つ。それを表現する。

ことを語った。実際、手は上がりにくい年代。そこから、手をあげることは「自分がここは分かる」という合図だと伝えていきたい。そして、音読にも意見を言うことにも躊躇しない学習集団を作ることが目標。学習規律を高めれば、手を上げにくい子が生まれるかもしれないが、それを乗り越えていける「学びの手ごたえ、自信」を勝ち取って欲しい。

中間15分は、ホワイトボードミーティング。これは、「聴く」文化の形成。そして、誰とでも協同できる関係のつなぎ直しを行う。ペアトークの準備運動といったところか。今のところ、思った以上にだれずに続けている。「もっとやりたい」となるには、そこに必要感や適度なレベル設定が必要そうだ。

最後の15分は、教科書の読解。まずは国語の学び方を手渡す時期。題名、登場人物、場面わけのやり方など、「意見を持つこと」を目的に行えるといい。そのためには、やはり選択式であること。そして、全員参加をベースとしてやっていく。

社会は、どうしても知識詰め込み側になりがちだった。こちらが教えたいことを、どんどん言ってしまう、書かせてしまう。PBL方式で、進めてみたものの、子どもたちはどう思っているんだろう。同僚から、「身近なところから、発散して問いを見つける」と言っていた。例えば、自動車産業の単元ならば、知っている車の会社をあげさせる。それから、問いを見つけさせる、といったところか。45分のデザインと、はじめて出会う知識との出会い方について、もう少し設計を工夫する必要がありそう。

総合は、発散の時間をとり、そこから深い問い、成果物、発表の仕方、やりたいことの4つのフレームに落とし込んだ。かなり肝なのは、深い問いだと実感。これがあるだけで、たぶん目指すべき探究が見えてくる。そして、本当に自分がやりたいことはそれか、と自分の内面を見ることが出来る。ここに関しては、スタートの熱量次第。二人でじっくり対話しながら、伴走者として熱量を高める雰囲気を作りたい。

まだまだ、ジャーナル、掃除、朝の読書、5分準備と課題は浮き彫りになりそうだが、信頼ベースがあり、小さな成功体験の積み重ねさえあれば、何てことない。楽しんでいこう。

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