基礎学力が足りてない子を中心に、学習会がある。1日目が終了して、思うこと。「この場と時間に、どんな意味があるんだろうか」
まず、呼ばれることで「あー、俺はできてないんだな」と思うことは間違いない。低学年の子に比べて、心の荒れは表面上には出てこない。けど、それは内側まではわからない。必ず、「できない自分に」直面するキツさはあるだろう。
次に、2日間で一体、何を育んで、どんなことを期待するのかということだ。子どもたちにとって、「足りてないから呼ばれている」じゃあ、2日間で補充になるのか。おそらく、それも難しい。では、一体この時間に期待して、時間を設計すればいいのか。
絶対に失ってはいけないのは、成長実感なはずだ。「やればできるじゃん」「思ったよりも、楽しくなってきたかも」こんな気持ちを持てることが望ましい。大人も、それを信じて待つことができるか。
ビリギャルの坪田先生が「やる気スイッチなどはない」と言っていた。いかに、動機づけを設計するか。やりたくなる課題、誘惑をめんどくさくするか、〇が6割、×が4割の教材を足場掛けとして手渡していくか。この環境を作り出すことが、教員の義務だと考える。
教材の採択。ここにキーポイントがある。学力が低位の子に対して、ある程度は解けそう。でも、間違えてしまうところもあった。でも、もっとやりたい、おかわりしたい!と思える教材があるか。それを知識、技能として習得していく。なおかつ、それが予習ならばさらにいいだろう。
さらに、マインドの醸成。この人の元なら何だかやる気が出るなあ、もっと成長していけるかも、変わっていけるはずと思える場。その雰囲気がなければやる意味が無いだろう。
もう一度、教材の見直しから設計し直す。漢字は、どうだろうか。言語は、読解は、、、と見ていくと、彼らにあった教材や構成が自然と紡ぎ出されるはずだ。
読解に関しては、いきなり丸投げも厳しそう。難度の問題もあるが、どうしたら解きたくなるのかが肝である。読みたくなる文章なのか、もう一度大人が見る必要がある。それから、解く部分にハードルはないのか。何がつまずきポイントなのか。これも、塾の役割と混同しないように設計していきたい。解き方や、効率重視ならば、学習塾の仕事。こちらは関わり合いとエンパワーがある環境。役割が違うのだ。
どうしたら、子どもたちが動き出すか。それを徹底して構成的に考えていく。そうして、プロのファシリテーターとしての腕が磨かれる。
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