朝、4時半の景色

 早起きが得意になった。中学生のころは、もうぐずぐず。いつまで経っても眠く、学校に着いてからも眠い。授業中も眠い。そんな状態だ。

 ただ社会人になり、小学校の生活になると、生活リズムが朝型になる。夜の9時には寝ている子どもたちが、エネルギー満杯でこちらに来る。それを受け止める、一緒に過ごす、ともなればこちらもエネルギーが必要になってくるわけだ。教室にいる大人が、「何だか眠そう」、「疲れてるなあ」と子どもたちに感じさせる教育効果って、割と大きいような気がする。一日、彼らとの時間を目一杯に、生活を共に歩めるように。私も、9時頃に寝て、4時半起きにしてみた。

 不思議なもので、生活が変われば起きられるようになる。慣れるもんだ。自分の内から必然性が出てきたからなのか。起きるのも苦ではない。むしろ、「元々自分は朝型なんだ」と思い始めてきた。夜に比べ、思考もはっきりしている。自分のやりたいこと、やるべきことが見えてくる。動きも速くなる。良いこと尽くしだ。欠点は、日中少し眠たくなるぐらい。

 その朝起きが、一日を左右するといっても過言ではない。その時間に、教育に思いを馳せること、授業のアイデアを思い浮かぶこと。これらはもう、朝でないと出来ないぐらいになっている。朝のゴールデンタイムには閃きが詰まっている。

 人間、起床や睡眠に関して、原始時代からの本能が働いているという。我々がウホウホ言っていた頃。陽が落ちて、暗くなれば洞窟にこもり寝る。明るくなるころに目を覚ます。そういった生活が、体に染みついているはずだと、どこかの著書で読んだ。

 今日は何をしよう。何でも始められて、何でもできる時間が今ここにある。朝4時半の景色は、クリアだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました